靖国参拝の理由

13年12月26日安倍首相は靖国神社を参拝した。予想通り中国、韓国は反発し、米国も「失望」との異例の声明を出した。中国の報道官は安倍氏が「侵略行為を美化している」と非難し、靖国神社に祭られている戦犯たちを「アジアのナチス」と呼んだ。韓国は「嘆きと憤怒」を示した。この問題ではめったに発言しないシンガポールさえも遺憾の意を表した。

マスコミ各社は「米国は日本が中国・韓国の近隣国と、緊迫状態を続けていることを懸念している」と報道するが、実は安倍の靖国参拝には明確な意図があった!それは崩壊寸前にある韓国経済に起因する。

IMFは韓国経済について「韓国経済は下方リスクがある」「保証金のレベルが危険域にある」など再三にわたって警告を出している。韓流ブームを仕掛けたゴールドマンサックスさえ撤退し、14年4月と5月には償還を迎える大型の国債があり、さらに日本との通貨スワップ協定も終了するという、極めて危機的な状況に陥っている。

米国は、韓国経済が破綻して市場が荒れるような危険は避けたいところで、できれば自分の懐を痛めずに、韓国を支援する資金を捻出しようと考え、日本に韓国支援を要請してきたのである。

日本政府には、関係が悪化している韓国を助けるという選択肢はない。しかし正面から「NO」を突き付けることは国際的な非難を浴びかねない。そこで「韓国がお願いしてくるのであれば、資金提供を拒まない」と世界に配信した上で靖国参拝を強行し、韓国国民の反日感情を煽り、韓国政府が日本にお願いしにくい状況をつくり出したというのが真相である。

結果、韓国は日本からの援助は必要ないとの立場を表明した。米国が disappointed と言った真意は安倍の靖国参拝に対する失望ではなく、「日本は韓国に対して資金援助をするものと期待していたのに裏切られた」ということだったのである。

私は、安倍首相を支える影の参謀たちを絶賛するとともに、民主党の鳩山や菅による素人外交の尻拭いをやり遂げたと心から喜んでいる。日本は「普通の国」を取り戻した。


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