ロスチャイルド家とは--①

エスを殺したのはユダヤ人という烙印を押され、民族離散の運命のもとにユダヤ人の多くは、移住地で新約聖書で反ユダヤ思想を教えられたキリスト教徒と争う立場に置かれた。13世紀以降中欧・東欧において彼等は土地所有を禁じられ劣悪なユダヤ人街(ゲットー)に隔離され、さらにギルドから閉め出され、やむなく貧弱な小売や金貸しを営んだ。

1560年代、ロスチャイルドと呼ばれるイサク・エルハナンは、フランクフルトにあるユダヤ人街の一角に家を構え、そこに真紅の楯(ロート・シルト)を掲げた。1689年の名誉革命でオランダ総督オラニエ公ウィレムが英国王に即位した。英国史ではウィリアム三世である。彼の背後にはユダヤ系金融資本家が存在した。つまりこの段階で英国はユダヤ民族に乗っ取られてしまったのである。

1694年ウィリアム三世はユダヤ系金融資本家を糾合して株式会社を設立し、英国通貨発行の独占権を与える勅許状を交付した。これが英国中央銀行イングランド銀行」が設立された経緯である。そして1815年ロスチャイルド家イングランド銀行支配下におき、英国通貨発行の独占権を握ることになる。

1744年2月23日真紅の楯の家にマイアー・アムシェル・ロスチャイルドが誕生した。彼がロスチャイルド家の始祖とされ、古銭商や両替商を営み、商売を通してヘッセン大公の皇太子ヴィルヘルムと親しい関係を築き、戦争時に融資を行った。その契約はドイツが敗れた場合は返済しなくてもいいというもので、王室に深く食い込み、宮廷財務官の後ろ盾となって国債を引受け、国の財政を支える立場を確立した。

1773年マイアー・アムシェル・ロスチャイルドは影響力を持つ12人のユダヤ人を招いて会議を開いた。彼の目的はキリスト教徒が支配するヨーロッパ世界を覆してそこに「ユダヤ人の王国」をつくることだった。この世の体制を変えるには戦争・革命・テロ・暴力が手っ取り早いと「大流血戦略」を計画したのである。1776年彼の指示の下、アダム・ヴァイスハウプトはフランス革命を仕掛ける「秘密結社イルミナティ」を結成した。資金はロスチャイルドが出した。

イルミナティは秘密結社フリーメーソンに潜入し、大陸系フリーメーソンの大東社ロッジを「イルミナティの秘密基地」として、フランス国内に次々に設立した。1789年フランス革命が勃発した。パリで暴徒がバスティーユ監獄を襲撃したのがきっかけだった。それからヨーロッパは革命の渦に巻き込まれていった。

1791年パリで新しい法律が公布された。「国民公会はフランス市民たる者に必要な条件に鑑み、憲法によって創立される。市民資格を持つ者は市民の誓いを立て、憲法によって定められたあらゆる任務を遂行し、憲法の保障するあらゆる権利を保障される。市民の誓いを立てたユダヤ教徒は、以前の法令によって想定されたあらゆる規則や制限、例外を無効化するものとする」つまり、フランス革命によってユダヤ人は解放されたのである。


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