日本陸軍の蛮行 「旅順虐殺事件」

明治27年11月下旬の旅順口要塞占領後、
「日本の部隊は旅順に入り、冷酷にも殆ど全市民を虐殺した。無防備で武器をもたな
い住民が家々で虐殺された。無制限の殺人行為が三日間続けられた。」

「大量の捕虜を得たところで、手数がかかるばかりである。第二軍は銃砲刀剣を持つ
者、抵抗を試みる者はすべて殺してしまった。だから僅かの捕虜しかいないのだ。」

「ロイターは賄賂と引換えに、日本寄りの記事を配信した。ワシントン・ポスト
数紙は直ちに買収され、日本に有利な記事を掲載した。」
ドナルド・キーン著「明治天皇」第三巻より

憎しみの連鎖は、人間が人間でなくなり、ジェノサイドに走らせるのである。
世界規模で発生していることを見れば、この現象は軍規をどんなに厳しく律しても  解決されない問題であろう。

日中戦争での昭和12年12月から翌年2月まで続いた「南京虐殺事件」
太平洋戦争初頭の昭和17年2月の大本営参謀辻政信による極秘の「シンガポール華僑
虐殺事件」とくりかえされるのである。

尚、保阪正康著「昭和陸軍の研究」上巻によれば
「昭和42年9月 日本政府はシンガポール、マレーシア両政府にそれぞれ約29億円の
補償を行った。」とあります。

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